先日、道場に突然の訪問がありました。ドアが開くと、そこにはかつて道場に通っていた道場生が立っていたのです。 その姿はすっかり大人びていて、一瞬誰だか分からないほどでしたが、顔を見てすぐに懐かしい教え子だとわかりました。
その道場生は、大学合格の報告がまだできていなかったため、わざわざ道場まで知らせに来てくれました。 現在は大学進学のため県外で暮らしていますが、西宮に帰省したタイミングで立ち寄ってくれました。
その成長した姿と嬉しい報告に、指導者として本当に胸が熱くなりました。 突然の訪問だったので驚きましたが、顔を見せに来てくれたことが何より嬉しかったです。
(できれば次は前もって連絡をもらえると助かります・笑)
高校説明会での再会
稽古の場でも、彼が報告に来てくれたことを道場生たちに伝えました。
その後、しばらくして、ある高校の学校説明会でさらに面白いご縁が生まれたそうです。 説明会に参加していた現役道場生の一人が、OBとしてスピーチをしていた人を見かけ、 「あれ?先生が話していた人じゃない?」と気づいたのです。 そう、そのOBはまさに先日道場に来てくれた元道場生でした。 説明会の会場で、元道場生と現役道場生が思いがけず出会い、道場生同士がこんな形でつながったのです。
なんとも不思議で素敵な偶然ですよね。
道場がつなぐ縁
こうした出来事に触れると、道場は単なる稽古の場ではなく、人と人とをつなぐ場所なのだと実感します。年齢も学年も違う道場生たちが、空手という共通の経験を通じて、時を超えてつながっていくのです。共に汗を流した仲間は、たとえ道場を離れても、世代が変わっても、いつまでもその絆が続いているんですね。
実際、今回も元道場生が大学合格という人生の節目に道場を思い出し、わざわざ報告に来てくれました。そして偶然、道場の外で現役道場生がそのOBと出会い、新たな縁が生まれたのです。こうした一つ一つの出来事から、私は改めて道場の温かさと、空手を通じて育まれる人間関係の深さを感じています。
これからも続く縁
渡辺道場では、空手の技術を学ぶだけでなく、道場での仲間づくりをはじめとした人と人とのつながりも大切にしています。 道場を巣立った道場生たちもそれぞれの道で頑張っており、時折こうして道場に顔を出して近況を報告してくれます。
また、別の場所で偶然出会った相手が、実は渡辺道場で共に稽古した仲間だったと分かることもあります。 そんな時は本当に面白いですよね。 子供たちが渡辺道場で過ごす時間は、単なる習い事ではありません。 安心して過ごせる環境の中で、年上の先輩から多くを学び、後輩を思いやる気持ちを育むことができます。
これからも、そんな場づくりを丁寧に続けていきます。