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同じ映画3回観に行ってしまった

同じ映画3回観に行ってしまった

先日、映画「ひゃくえむ」を観に行きました。いや、正確には3回も観に行ってしまいました。
最初は『チ。―地球の運動について―』の作者の作品と知り、「面白そうだな」という軽い気持ちで観に行ったのですが、 想像以上に心に残り、もう一度、もう一度と観たくなったのです。

100メートル走と空手の共通点

物語は、陸上の100メートル走に打ち込む若者たちを描いています。彼らは一瞬のために、長い時間を積み重ねています。 観ているうちに、これは空手の稽古にも通じると強く感じました。 形も組手も、技の理解(理合い)を深めるために、同じ所作を繰り返して身体に落とし込みます。 地道な反復が、少しずつ自分を変えていく――その実感が画面の向こうから伝わってきました。

真剣に取り組むことの意味

作中で主人公が「ガチになるため」と語る場面があります。 その言葉には、ただ勝つためだけではなく、本気で物事に向き合うこと自体に意味があるという想いが込められていました。 その姿は、空手の稽古で子どもたちが真剣に取り組む様子と重なります。中途半端な気持ちでは、技も心も前には進みません。 渡辺道場でも、形や組手の一つひとつの動作に心を込めて取り組むことを大切にしています。 それはただ強くなるためだけではなく、自分自身と丁寧に向き合い、迷いや不安に負けずに前へ進む力を育てることにつながるからです。

自分を見つめる姿勢

心に残ったのは、登場人物たちが環境や誰かのせいにせず、つねに自分に問いかける姿勢です。 結果が思うようにいかない時こそ、「なぜそうなったのか」「次はどう変えるか」と自分自身に問いかけるのです。 空手でも同じです。技が決まらないときや動きがかみ合わないときは、その原因を自分の中に探してみます。 小さな修正の積み重ねが、確かな前進につながります。

3回観に行った理由

同じ作品でも、観るたびに見える景色が変わりました。 1回目は物語そのものに引き込まれ、2回目は選手たちの心の揺れに目が向き、3回目は自分の稽古を重ね合わせて観ていました。 空手の形も同じで、同じ所作を繰り返すほど新しい気づきが生まれます。反復には、それだけの意味があるのだと実感します。

道場生にも伝えたいこと

子どもたちに伝えたいのは、結果にとらわれすぎず、自分に正直に本気で向き合う姿勢です。
「次は自分の何を変える?」と問い続け、昨日より今日を少し良くする――その一歩の積み重ねが力になります。
学校や道場での小さな気づきや次の目標を、ぜひご家庭でもひとこと共有してください。 そんな何気ない時間が、子どもたちの背中をそっと押す支えになります。

機会があれば、道場生や保護者の皆さんもこの映画をご覧ください。それぞれの立場で、何か感じるものがあるのではないかと思います。原作の漫画にも同じ余韻が流れています。よろしければ併せて手に取ってみてください。

そして、その余韻にひかれて、私自身もまた観に行ってしまうかもしれません(笑)

陸上100m。一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱の物語。

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